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2024.11.05

彫り師になるには?弟子入りや独学でなる方法を紹介

現在、ファッションとしてタトゥーを楽しむ方が増えており、彫り師を目指す方も多くなっています。

人気の彫り師は、リピーターが多くタトゥーだけでなく、個展を開いたり弟子をとって彫り師を育てたりとマルチに活躍していけるのが魅力です。

しかし、彫り師になりたくても「どうやってタトゥーの技術を磨けばいいのか分からない」「独学でも彫り師になれるのか不安」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、弟子入りや独学で彫り師になる方法と、必要なスキルまで紹介します。

彫り師になりたいと考えている方は、参考にしてください。

彫り師のなり方

彫り師になる方法として、彫り師に弟子入りしたり、独学で学ぶという2つの選択肢があります。

彫り師になるまでの過程がそれぞれ異なるので、目的や自分の学習スタイルに合った方法を選びましょう。

弟子入りする場合は、直接プロから指導を受け、実践を通じて技術を磨けます。

独学は自分のペースで進められ、学業や本業と両立しながら彫り師を目指せるのがメリット。

タトゥーはアートなので、デザイナーなどと交流し独自のスタイルを追求している彫り師もいます。

自分がどんなアーティストになりたいか、明確にしてから弟子入りか独学で彫り師を目指すか考えると良いでしょう。

また、彫り師になるには、タトゥーマシンなどの使用するアイテムに慣れなければいけません。

初心者の方は、こちらの記事で揃えるアイテムを把握し、技術力を磨きながらマシンなどの扱いにも慣れていきましょう。

<初心者が揃えるべき道具の詳しい解説はこちら>

タトゥーマシンってどれがいいの?マシンの違いやおすすめのマシン6つを紹介

弟子入りし彫り師になる方法

彫り師になる際に、弟子入りして技術を磨く方法を詳しく解説します。

弟子入りは、プロの彫り師から直接指導を受けながら技術を磨く伝統的な方法です。

どのように弟子入りし、彫り師になるのか順を追って解説するので、彫り師を目指す方は参考にしてください。

タトゥースタジオの募集を探す

弟子入りする際には、最初に弟子を募集している彫り師やタトゥースタジオを探しましょう。

募集は、インターネットやSNS、知人の紹介などを活用します。

タトゥースタジオによっては、弟子の募集をしていない場合もあるので、飛び入りよりまずは募集しているのかを確認してください。

また、スタジオの雰囲気や得意なデザインが自分に合うかも事前に確認しましょう。

タトゥースタジオは、SNSで弟子の募集を発信することがあります。

発信しているスタジオのホームページは必ず確認し、在籍している彫り師の実績や作品例もチェックします。

スタジオについて把握しておくと、面接をする際にも志望動機などを準備しやすいので、応募する前に確認しください。

彫り師になるイメージが沸かない方は、タトゥースタジオで行っているツアーやワークショップに参加するのもおすすめです。

ツアーやワークショップでは、彫り師が実際に働いているスタジオを見学できたり、機材の使い方などを学べます。

彫り師のイメージが明確になり、学ぶ知識やデザインの方向性を決めやすくなるため、弟子入りするスタジオを決めやすくなるでしょう。

彫り師になろうか迷っている方は、ツアーやワークショップを利用してみてください。

面接をする

面接は、弟子入りの最初の関門です。

通常の就職活動のように、準備を怠らず、志望動機や自分の強みをしっかり伝えましょう。

弟子として採用されるには、彫り師としての技術や興味だけでなく、長期にわたり学び続ける意思や誠実さも評価されます。

面接では、真剣に彫り師の道を選んだ理由や、どのように技術を向上させたいかをアピールします。

例えば、「なぜこのスタジオで学びたいのか?」という質問には、スタジオの作品やポリシーに対する具体的な感想を伝えると良いでしょう。

また、自分がなりたい彫り師のイメージも、明確に伝えると本気で彫り師になりたいという気持ちをアピールできます。

面接では、自分の目標や熱意をしっかりと伝えてください。

彫り師の元で技術を磨く

弟子入り後は、師匠の指導を受けながら、実直に技術を磨くことが求められます。

技術力とともに、画力やコミュニケーション能力も意識して学びましょう。

タトゥーは、単にデザインを肌に彫る作業ではありません。

お客様の要望をしっかり理解し、デザインを通じて表現することが求められます。

また、絵の基礎力が高いほど、彫り師としての仕事の幅が広がるので、画力も上がるように日々絵を描いて技術を磨きましょう。

弟子として学ぶ期間中は、まずデザインの作成から始め、少しずつ実際に彫る技術を学びます。

彫り師の元で学びながら、お客さんとの信頼関係を築く方法や、デザインの提案力も身につけます。

彫り師がどのようにタトゥーを彫っているのかを見ながら、画力とコミュニケーション能力を高め、独立できるように技術を磨いてください。

独学で彫り師になる方法

次に、独学で彫り師になる方法を解説します。

独学で彫り師になるためには、自分自身で計画的に学習し、技術を習得しなければいけません。

効率よく学べるよう、紹介する方法を参考にし彫り師を目指してください。

絵を描いて画力を上げる

彫り師になるには、画力が必要不可欠です。

まず、タトゥーデザインを描けるようになるために、和柄などの絵を描いて練習しましょう。

タトゥーは、単なるイラストレーションではなく、肌に永遠に残るアートです。

お客さんの肌に一生残るものなので、デザインのバランスや細部の表現力がとても重要です。

画力を向上させるには、毎日さまざまなスタイルのデザインを描き、自分の得意分野やスタイルを確率してください。

特に、花や動物、文字など、タトゥーに人気のあるモチーフを中心に練習するのがおすすめ。

画力は、彫り師としての技術に直結するので、練習を怠らず確実にスキルアップしましょう。

タトゥーマシンの使い方を学ぶ

彫り師になるためにも、タトゥーマシンの使い方を学んでください。

お客さんから信頼を得るためにも、道具を正確に扱い、肌に傷をつけないようにする技術が必要です。

タトゥーマシンは非常に繊細な道具であり、適切な操作方法を知らないと、仕上がりに影響を与えてしまいます。

肌を傷つけてしまう可能性もあるため、正しい使い方で使用しなければいけません。

独学の場合、基本的な操作や機器の手入れ方法を自分で学ぶ必要があるため、情報源は慎重に選びましょう。

タトゥーマシンの使い方を学ぶ際は、YouTubeなどを活用し、マシンの使い方やメンテナンス方法について学びます。

また、手頃な価格で購入できる人工皮膚を使って、実際にデザインを彫ってみても良いでしょう。

タトゥーマシンは、彫り師に欠かせないアイテムなので、機器のメンテナンスや操作方法を徹底的に学び、技術を磨いてください。

講習会に参加する

独学で彫り師になりたい方は、講習会に参加するのもおすすめ。

講習会に参加することで、衛生面や安全性、お客さんとのコミュニケーション方法などの知識を学べます。

タトゥーを施す仕事は、直接お客さんの肌に関わるため、衛生管理や安全に対する理解が必須です。

また、講習会は他の彫り師との交流や情報共有の場でもあります。

他の彫り師と交流することで、最新の技術や安全対策に関する情報を得やすくなるでしょう。

独学であっても、定期的に講習会に参加し、必要な知識とスキルをアップデートしてください。

タトゥースタジオに入り経験を積む

独学で基礎を習得した後は、実際にタトゥースタジオで経験を積みます。

独学では学ぶ範囲に限界があるため、スタジオで経験を積みお客さんのニーズに応えるスキルを磨くと良いでしょう。

また、他のスタッフからもフィードバックをもらえるので、デザイン力や提案力の向上につながります。

独学で基礎を身につけたあとは、スタジオに入り実践経験を積んでスキルアップしてください。

現役の彫り師がどのようにタトゥーアーティストになったのか解説しているので是非ご覧ください。

彫り師に必要なスキル

彫り師になるためには、画力や技術以外にも、衛生管理、コミュニケーション能力などさまざまなスキルが必要です。

プロの彫り師として活躍するためにも、必要なスキルを把握し技術を磨きながら身につけていきましょう。

デザインを表現する画力

彫り師にとって、デザインを正確かつ美しく表現する画力は最も重要なスキルです。

タトゥーは、彫り師が描いたデザインをそのまま肌に刻むアートです。

美しく、バランスの取れたデザインを描く力があれば、お客さんの満足度も高まり、リピーターや口コミによる新しい顧客の獲得につながるでしょう。

例えば、幾何学模様や英単語、アニメ風など、多様なスタイルに対応できる画力を持つことで、幅広いお客さんのニーズに応えることができます。

画力は、彫り師の実力にも直結するので、練習を怠らず常にスキルアップしていきましょう。

衛生面や安全性に関する知識

彫り師は、お客さんの肌に直接触れる仕事のため、衛生面と安全性の知識は欠かせません。

知識をつけ正しく実践することで、お客さんに安心感を与え、トラブルを未然に防ぐことができます。

タトゥーは、感染症のリスクや衛生管理の不足によるトラブルが起こる可能性があります。

適切な衛生基準を守り施術をしなければ、お客さんとの信頼関係を築けないので、定期的に講習会などに参加し知識をアップデートしましょう。

また、住んでいる国や地域によって衛生規定も異なります。

規定が変わる可能性もあるので、情報収集は欠かさず行ってください。

施術後は、アフターケアの指導をお客さんに行い、適切に傷が治癒するようサポートします。

衛生面や安全性、アフターケアを丁寧にすることで、長く彫り師として活躍できるでしょう。

コミュニケーション能力

彫り師は、コミュニケーション能力も重要です。

施術をする際に、お客さんの考えや希望を理解し、デザインの提案や修正を行います。

例えば、初めてタトゥーを入れるお客さんに対しては、デザインやサイズ、場所についての詳細なカウンセリングを行い、お客さんの不安を取り除かないといけません。

また、施術の過程でお客さんが不安を感じた場合、声をかけてリラックスさせることも重要です。

お客さんとの信頼関係を築くためには、彫り師として優れた技術だけでなく、しっかりとしたコミュニケーション能力も磨く必要があります。

技術を磨き続ける情熱

彫り師として成功するためには、流行や技術の進歩に遅れないように、常にスキルアップをしましょう。

タトゥーのデザインや技術は、時代とともに進化し、流行や新しいスタイルが次々に生まれます。

常に最新の技術やトレンドを学び続けることで、より多くのお客さんに対応できます。

スキルアップをする際は、定期的に新しいデザインスタイルを学んだり、著名な彫り師の作品を研究するのがおすすめ。

また、国内外のタトゥーコンベンションに参加し、新しい技術や他の彫り師との交流を深めるのも良いでしょう。

彫り師を目指す方は、常に学び続け、長く活躍できるようにしてください。

自分を売り込むプロモーション力

彫り師として成功するためには、技術だけでなく、自分自身を売り込むためのプロモーション力も必要です

特に、SNSの活用やポートフォリオの作成は、顧客を増やすために必要不可欠。

現代では、多くの彫り師がInstagramやTikTokなどのSNSを使って、自分の作品を発信しています。

ポートフォリオは、自分のスキルやスタイルを視覚的にアピールできるので、必ず用意しましょう。

また、SNSを通じてフォロワーとの関係を築き、リピーターや新規顧客の獲得も可能です。

例えば、定期的に自身の作品をSNSに投稿し、コメントやメッセージを通じてフォロワーと交流します。

交流することで、興味を持った顧客から依頼が入る可能性があるので、仕事が途切れず長期で活躍できるでしょう。

さらに、作品集をオンラインポートフォリオとして整理し、スタジオのホームページにリンクを設置することで、自分の作品をより多くの人に見てもらえます。

タトゥーを彫る技術も必須ですが、自分を売り込むプロモーション力を付け、彫り師としての知名度を上げていきましょう。

彫り師になるには資格は必要?

彫り師には、資格は必要ありません。

しかし、お客さんの肌に直接施術をするため、衛生管理や安全に関する講習を受けましょう。

タトゥーの技術力を示したい方は、ジャパンタトゥーアートグループ JTAGが主催する「JTAGタトゥー基礎技術検定」を受けるのがおすすめ。

JTAGタトゥー基礎技術検定は、3級から1級まであり、彫り師に必要な知識や技術力を図ります。

資格を持つことで、技術力の証明になり、お客さんからの信頼を得やすいでしょう。

ただし、必ず必要な資格ではないので、まずは彫り師としての技術力をアップさせることから始めてください。

彫り師になるなら基礎知識を学び画力をあげよう

彫り師を目指す方は、弟子入りするか独学で学ぶかを決めて、技術を磨きましょう。

画力やコミュニケーション能力など、彫り師として活躍するために必要なスキルを身につけ、長く活躍できるようにしてください。

もし、彫り師になろうか迷っている方は、現在KAGEROUでは未経験者向けに「KAGEROU TATTOO TOUR〜彫り師への道〜」というツアーを開催しています。

<ツアーの詳しい解説はこちら>

【KAGEROU TATTOO TOUR 〜彫り師への道〜】開催のお知らせ

スタジオの見学ができ、機材の使い方や衛生管理についても学べます。

彫り師が施術している様子も見学できるので、自分が目指すアーティスト像が明確になるでしょう。

フェイクスキンを使い実際にマシンを使って彫ることも可能です。

彫り師になりたいと考えている方は、ぜひKAGEROUのツアーへご参加ください。

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