Column
2026.10.14
彫り師は絵が下手でも目指せる?Makoが持ち込みを断られ、学び直したこと

彫り師になろうと決めたあと、Makoは自分の絵を持って、弟子を募集しているスタジオを訪ねました。けれど、持ち込んだ先で何度も断られました。
そこで才能がないと決めつけず、絵の基礎、構図、モチーフの意味、身体へ置いた時の見え方を学び直しました。紙の上で上手く見える絵と、人の身体へ残すデザインでは、確かめる場所が違うからです。
今の一枚だけを見て諦める前に、「絵が下手」を直せる項目へ分けてみてください。
Makoも、ずっと絵を描いてきたわけではない
Makoは子どもの頃から途切れず絵を描き続けていたわけではありません。
中学生の頃を境に長く絵から離れ、ニュージーランドで彫り師になると決めてから、もう一度描き始めました。
最初からタトゥー向きの構図や、モチーフの意味を知っていたわけでもありません。持ち込みを断られたあと、何を見るべきかを学び、描き直し、現場で修正を重ねました。

「絵が下手」を5つに分ける
1. 身体の流れに合っているか
紙には平らな上下左右がありますが、身体は曲面です。腕、肩、胸、背中、脚では、同じ図柄でも流れが変わります。正面から見た一枚だけで完成を決めず、横から見た時や身体が動いた時まで考えます。
2. 実際のサイズで読めるか
画面を拡大すれば見える細部も、小さなタトゥーでは線同士が近づき、形が読みづらくなることがあります。細部を増やすほど上手く見えるとは限りません。入れる大きさを決め、残す情報と減らす情報を選びます。
3. 輪郭・黒・余白に役割があるか
線の量だけでなく、黒の面積と肌を残す余白で印象が変わります。最初に見せたい場所はどこか、視線がどこから入り、どこへ抜けるのか。モチーフを置いたあと、全体の重さまで確認します。
4. 今の施術技術で実行できるか
描けることと、彫れることは別です。細い線、広い塗り、滑らかなぼかし、身体の曲面など、デザインの難しさが今の技術を超えていれば、見た目が良くても施術には進めません。
KAGEROUの公開動画では、腕へ巻く大きな蛇のデザインへ進もうとした受講生をMakoが止め、現在の技術で確認できる小さな課題へ戻す場面があります。止めるのは才能を否定するためではなく、人肌へ移す責任があるからです。
5. お客様の希望へ合わせて変えられるか
自分が気に入った一案へ固執せず、入れる位置、サイズ、モチーフ、線の強さを調整できるか。完成品だけでなく、相談を受けてどこを変えたのか、その理由も作品記録として残します。
断られた理由を「才能」でまとめない
絵を見せて断られると、自分には才能がないと受け取りたくなります。しかし、直す場所は一つとは限りません。
- 紙の中だけで構図が完結している
- 実際に入れる部位とサイズを決めていない
- 今の施術技術では再現が難しい
- 作品の方向性と、持ち込んだスタジオの作風が合っていない
理由を分けられれば、次の一枚で直す場所が見えます。
曖昧な励ましより、具体的な修正点の方が前へ進めます。

「うまいですか」ではなく、見てほしい点を伝える
作品を見てもらう時は、目的、部位、サイズ、確認してほしい点を一緒に渡します。
たとえば「腕の外側へ縦10cmほどで入れる想定です。小さくした時に潰れる線と、正面から見た時の重心、今の技術では難しい部分を見てください」と聞けば、返答も具体的になります。
3週間で、直して見せる往復を試す
- 一つのモチーフを、3つのサイズで描く
- 腕、肩、脚のどこに入れるかを決め、構図を変える
- ラフ、最初の案、修正後を残し、変えた理由を書く
- 現役者に見せ、次に直す一つを聞く
- 指摘を受けたら、次の一枚へ反映する
見るのは、3週間で上手い絵が完成したかではありません。見せる、直す、もう一度見せるという往復を続けられたかです。
もし最短で実力を伸ばしたいなら、今の絵を現役彫り師へ見せて相談しにきてください。

上手い・下手の一言で終わらせず、次の一枚で直す場所を具体的にしてください。
- 身体の部位とサイズに合わせた構図を確認
- 作品だけでなく、修正の過程までマンツーマンで指導
- 授業外に描いた作品もLINEで添削を受けられる
無料説明会では、現在の経験、仕事、毎週使える時間を伝えたうえで、無理なく続けられる学び方を確認できます。
まだ入学を決めていない段階でも、公式LINEから希望日時を送れます。
\公式HP/
\LINEから無料説明会へ申し込む/
編集:Tattoo Studio KAGEROU編集部
参考:
-
- KAGEROU公式YouTube「Makoが彫り師になるまで」


