Column
2025.10.28
ペットの思い出を刻む、見るだけで想いが伝わるタトゥー10選
ペットは家族。その想いを肌に刻む「ペットタトゥー」という選択
ペットは家族の一員です。
共に過ごした時間、無償の愛情、癒やしの日々──そのすべてがかけがえのない思い出となり、私たちの心に深く刻まれています。
しかし、どれほど大切に想っていても、ペットとの別れは必ず訪れます。
そんなとき、「形として残したい」「ずっとそばにいてほしい」という想いを抱く方は少なくありません。
近年、そうした想いを表現する方法として注目を集めているのが「ペットタトゥー」です。
愛するペットの姿や足跡、シルエットなどを肌に刻むことで、永遠に一緒にいられる──そんな感覚を得られるのがペットタトゥーの魅力といえるでしょう。
本記事では、ペットタトゥーを検討している方に向けて、写真・足跡・シルエットなど、“見るだけで想いが伝わる”ペットタトゥー10選を紹介。
リアル系から線画まで、心に残るデザイン例をまとめました。
ペットタトゥー10選とリアルな表現例
ここからはペットタトゥー10選を紹介します。
あなたの心に響くスタイルを見つけるきっかけになれば幸いです。
1. まっすぐな瞳に宿る忠誠心。リアルなポートレートタトゥー

愛犬「Taira」の名とともに刻まれた、リアルなポートレートタトゥー。
つぶらな瞳や艶のある毛並みが丁寧に描かれ、まるでこちらを見つめ返すような存在感があります。
名前を添えることで、アートではなく“絆の証”として完成するデザインに。
いつまでも変わらない愛情を、肌の上で静かに伝える一枚です。
2. ふわっと微笑む。淡色で描く優しさのタトゥー

舌を出して笑う姿がそのまま残されたポートレートタトゥー。
黒とグレーのコントラストで毛並みを立体的に描き出し、瞳の輝きが生きているように感じられます。
いつも明るく元気だったその子の表情が、見るたびに心を温めてくれる──そんな“瞬間の記憶”を刻んだ作品です。
3. ホワイトインクで描くペットタトゥー

白インクの繊細なグラデーションで表現された、チワワの笑顔が印象的なホワイトタトゥー。
淡いトーンで肌になじむ仕上がりは、まるで光の中にその子が浮かんでいるかのようです。
柔らかな陰影で毛並みを表現し、リアルさよりも“ぬくもり”を感じさせるデザイン。
静かでやさしい存在を、肌の上にそっと残す一枚です。
4. 三つの命を繋ぐ足跡。想いが並ぶ肉球タトゥー

3つの足跡が並ぶ姿は、それぞれの命が寄り添って生きた証。
Ten、Sin、Han──名前を添えることで一匹ずつの存在が浮かび上がります。
形や濃淡に個性がにじみ、シンプルな中に深い愛情を感じさせるデザイン。
歩いた日々、残した記憶をそっと刻んだ温かい作品です。
5. 綺麗な瞳に宿る想い。リアルキャットポートレートタトゥー

柔らかな毛並みと、透き通るような緑の瞳。愛猫の静かなまなざしを、そのまま肌に留めたポートレートタトゥーです。
細部まで描かれた毛流れが、命のぬくもりを感じさせ、見るたびに心が落ち着きます。
華やかさよりも「その子らしさ」を大切にしたデザインで、穏やかで誇り高い猫の美しさを永遠に残しています。
6. 家族を刻むミニポートレート

2匹の犬と1匹の猫を、ハートでつなぐ小さなファミリータトゥー。
サイズは控えめでも、それぞれの表情や毛並みには個性が溢れています。
穏やかな配置と優しい色味が、3つの命の絆を感じさせるデザイン。
大切な家族がいつもそばにいるような仕上がりです。
7. 心に眠る宝物。ハートの中のポートレートタトゥー

ハートのペンダントに包まれたような愛猫のポートレート。
柔らかい線と陰影で立体的に描かれたフレームが、永遠の愛と記憶を象徴しています。
まっすぐ見つめる瞳が、いつでも心の中に語りかけてくるよう。
大切な存在を静かに胸に抱くような、美しい作品です。
8.線のぬくもりで描く、クラシックドッグタトゥー

細やかなラインだけで描かれた愛犬の横顔。
毛の流れや視線の方向に生命感が宿り、まるで線そのものが息づいているようです。
陰影を使わずに深みを出す繊細な技術が光る、クラシカルなスタイル。
モノクロの中に情熱を秘めた、アートとしてのペットタトゥーです。
9. ユーモアと愛を刻んだキャットタトゥー

王冠をかぶり、堂々とソファに腰掛ける猫。
柔らかなオレンジの色合いとリラックスした表情が、“この家の主”らしい存在感を放っています。
コミカルでありながら温かく、見ているだけで笑みがこぼれる一枚。ユーモアの中に深い愛情が感じられる、物語性のあるデザインです。
10. やさしい彩りのインコタトゥー

ブルーとイエローの柔らかなグラデーションが美しい、愛鳥のタトゥー。
羽の重なりや光の反射を繊細に描き出し、小さな体の中に温もりと存在感を感じさせます。
明るい色調が希望を象徴し、見るたびに心を軽くしてくれる。空へ羽ばたくように自由でやさしいデザインです。
ペットタトゥーで後悔しないための準備と打ち合わせ
ペットタトゥーは「どんな想いを残したいか」だけでなく、「どんな形で共に生きるか」を考えることが大切です。
ここが曖昧なまま進めると、部位や作風の修正が増え、満足度を下げてしまうことも。
初回相談の前に、次のポイントを整理しておきましょう。
1. 残したいテーマを決める
今回のタトゥーで“何を残したいのか”を一文で言い表しましょう。
たとえば──
- 亡くなった子を偲ぶために命日と花を刻む
- 今そばにいる相棒の姿を残して日常の癒しにする
- 人との会話のきっかけにしたい
目的を明確にすると、部位・サイズ・色数・文字情報などの方向性が自然に決まります。
複数の目的を同時に追うより、ひとつに絞った方が完成度は高くなります。
2. 見え方の優先度(露出と距離感)
タトゥーを「いつも目にしたい」のか、「自分だけの証にしたい」のか。
この距離感の設計が、部位選びに直結します。
手首や前腕外側など見えやすい部位は日常的に視認しやすく、上腕内側や太ももなどは自分だけが見て感じられる位置として人気です。
転写時には鏡とスマホの両方で確認し、角度による歪みを防ぎましょう。
3. 写真の質(仕上がりの7割を決める)
ペットのタトゥーは、提出する写真の精度が作品の完成度を左右します。
正面・斜め45°・横顔に加え、“その子らしさ”が伝わる表情の写真を用意してください(計3〜5枚)。
自然光・無加工・無地背景が基本です。
毛並みや瞳、耳の形が明確に写っていると、アーティストが再現しやすくなります。
4. カウンセリングで伝える内容(デザインを正確に共有する)
カウンセリングは、理想の仕上がりをアーティストとすり合わせるための重要なプロセスです。どのような仕上がりを求めているかを正確に伝えることが大切です。
(1) メイン写真と特徴(角度・質感・表情)
どの写真をメインに使ってほしいかを伝えましょう。
角度によって陰影や構図が変わるため、目線の方向・毛並み・瞳の明るさなどを具体的に示すと精度が上がります。
(2) デザインの方向性(リアル/線画/装飾構成)
リアルに描くのか、線画でシンプルにするのか、あるいは花・星・幾何学模様を加えるのか。
希望を伝えることで、線の密度・影の階調・インク濃度を最適化できます。
例:「顔はリアルにして、周囲に花を入れたい」「毛並みは柔らかく、コントラストは控えめに」
(3) サイズと配置(身体とのバランス)
完成時にどう見えるかを意識して、サイズと位置を共有します。
手首に小さく入れる場合と、腕全体を使う構図では線の太さ・情報量が変わります。
身体の動きや筋肉の流れも考慮して位置を調整しましょう。
例:「写真より少し小さめで、腕を下ろしたとき自然に見える位置にしたい」
5. 将来のメンテナンス(長持ち設計)
施術直後〜48時間は清潔と保護を最優先に。
洗浄→薄く軟膏→保護フィルム(またはガーゼ)の流れを守りましょう。
2週間ほどは摩擦・長風呂・激しい運動・日焼けを避け、保湿を続けることが理想です。
詳しいケア方法は「タトゥー施術後のアフターケアとは?流れや注意点を解説」をご覧ください。
ペットタトゥーを入れる時の彫り師の選び方
ペットタトゥー、とくにポートレート(肖像)デザインは、タトゥー技術の中でも最も精度が求められるジャンルのひとつです。
動物特有の毛並み・質感・光沢、瞳の反射、骨格の微妙なライン——
それらを写真のままではなく、肌の上で自然に再現できるかどうかが、仕上がりの完成度を左右します。
1. 毛並みと質感を自然に再現できるか
ペットタトゥーでは、毛の流れや立体感を「線」ではなく「質感」として再現できるかが大切です。
毛の方向や密度、ふわっとした柔らかさを表現するには、ただ細かく描くだけでなく、光の入り方や重なり方を計算しながら彫る必要があります。
アーティストのポートフォリオを見るときは、
- 毛並みの“流れ”が自然であるか
- 毛先が固く見えず、柔らかく馴染んでいるか
を意識してチェックしてみてください。
線が見えるタトゥーではなく、毛が“そこに生えているように”見える作品をつくれる人が理想です。
2. 白や淡い毛の描写が得意か
白い毛や淡い色の毛は、肌とのコントラストが弱く、とても難しいモチーフです。
この部分を丁寧に表現できるアーティストは、光と影のバランス感覚に優れています。
作品を見るときは、
- 白い毛や薄い毛色が“のっぺり”していないか
- 光の当たっている部分と影の部分が自然に見えるか
を確認してみましょう。
白を塗るのではなく、「光で白を感じさせる」表現ができるアーティストは、仕上がりの完成度が高いです。
3. 表情の再現度にこだわっているか
ペットタトゥーの難しさは、「似せる」だけでなく、「その子らしさ」を出すことにあります。
同じ犬種でも、目の形・鼻の向き・口角の角度が少し違うだけで印象が大きく変わります。
アーティストを選ぶときは、
- 目や口の表情に“感情”が見えるか
- 飼い主が「この子だ」と感じられるリアリティがあるか
を確認しましょう。
単に上手い絵ではなく、その子の性格や空気感まで感じられるかが判断のポイントです。
4. 影の入れ方が自然で立体的か
ポートレートタトゥーでは、影の入れ方ひとつでリアリティが変わります。
強く入れすぎると重たく、薄すぎるとぼやけてしまうため、毛の奥行きや体の丸みを自然に見せる“階調設計”が重要です。
実際の作品を見るときは、
- 顔や体の立体感がきれいに出ているか
- 全体のトーンが滑らかにグラデーションしているか
を確認しましょう。
影が自然に馴染んで見える作品ほど、経年でも美しさが続きます。
ペットタトゥーで信頼できるアーティスト
Yoon(KAGEROU池袋店)

KAGEROU池袋に所属するYoonは、繊細な線と大胆な構図を融合させたブラックワークを得意としており、特にリアルな肖像画風タトゥーで高い評価を受けています。
ペットの表情を緻密に再現する技術力は、多くのお客様から支持を集めています。
細部へのこだわりと、お客様との丁寧なコミュニケーションが特徴です。
Quan(KAGEROU日本橋店)

同じくKAGEROU日本橋店に所属するQuanは、ジオメトリックな構成やブラック&グレー表現に強みを持ち、ペットの毛並みや陰影を緻密に表現することができます。
立体感のある仕上がりと、写実的でありながらアート性の高いデザインが魅力です。
KAGEROUの公式インスタグラムでは、過去の作品を多数公開しており、そのクオリティを確認することができます。
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まとめ
ペットタトゥーは、単なるデザインではありません。それは、共に過ごした時間、無償の愛、かけがえのない思い出を肌に刻む表現です。
だからこそ、デザイン選びからスタジオ選び、アーティストの得意ジャンル、そしてアフターケアまで、すべてのプロセスを慎重に検討することが、後悔しないタトゥーを手に入れる鍵となります。
ペットタトゥーを検討している方は、実績と信頼性のあるスタジオ・アーティストを選ぶことが大切です。
ペットとの思い出は色褪せることがありません。
その想いを形にするペットタトゥーが、あなたにとって心の支えとなり、永遠の絆を感じられるものになることを願っています。


